警視庁物語 上野発五時三五分

シリーズ第5作。 オート・レース場で大穴が出た瞬間、プスンとにぶい音がして、サラリーマン風の男ががッくりと倒れた。事件発生、警視庁捜査第一課の活動が始まる。死体から出たパチンコ玉と、スタンドの片隅に落ちていた焼け焦げの手拭--それ以外の手掛りは皆無だ。手拭に捺染されたタクシー会社とパチンコ屋、この二つの線で聞き込みが続けられた。レース場で大穴の賞金の払い戻しをうけた怪しい男が、グレイのナイロン・ジャンパーを着ていたと知った山村刑事は、パチンコ屋の女店員から、それがダフ屋の池本という男だと聞いた。

ShareSNSでシェアしよう!

TOP